日本の床板
こんにちは。
先日、長野県の建材メーカーの、製材加工施設竣工式と、見学会に参加させていただく機会がありました。
場所は、塩尻市の郊外、ソヤノウッドパークさんです。
製材工場と言っても、その規模が大きく、
長野県の補助を受け、県産の原木から、製材→乾燥→フローリング加工まで一貫して行う施設です
竣工式の様子です。
長野県は、全国第三位の森林備蓄量で、このプロジェクトは、オーストリアをモデルにしつつ、
海外進出可能な競争力があるとの事です。
さっそく工場見学ですが、敷地総面積104,579㎡だそうです。
(なんだかピンときませんが、とにかく広い。)
製材工場エリアまでバスで移動。
まず、目にしたのはアカマツ、カラマツなどの山積みの原木の量!
その奥にある原木選別機。
3Dレーザースキャナー。60m/分のスピードで、1秒間に360回のスキャンが可能。
(よくわかりませんが、とにかくすごい。)
オペレーターは建物内に女性が一人と、リフトマン一人かな?
ここではね出された木材は、細かく粉砕され、バイオマス発電へ。
選別後の製材工場は、見せていただけませんでしたので、残念ながら外からと、ビデオ説明。
(広和の製材機とは、まるで別物!)
晴れていれば景色が良さそうな中、バスで次の乾燥工程へ。
沢山並んだ、全自動木材乾燥機。北海道のメーカーです。
乾燥工程で、松特有のヤニのコントロールが出来るそうです。
このあと、一番観たかったフローリング加工棟へ。
ここは残念ながら、写真撮影禁止でしたので、入口のみの写真ですが。
中の加工ラインが、ドイツ製のハイテク機。
超高速でカメラスキャンしながら、(200m/分の速さ) (@_@;)
通常、数十名で行う選別加工工程を3名で出来るそうで。
広い工場内に、日本のオペレーターが10人位と、
メンテナンスしている方々はヨーロピアン。
製品化されるフローリングは、赤松を主体にナラ・クリ・サクラ等。
見学前、松のフローリングは、針葉樹特有のヤニの問題などの懸念もあったのですが。
仕上がった製品はそんな心配も無く、適度な硬さときれいな木目。
なかなか良い感じです。
なによりも、日頃扱っているフローリングの多くは、海外製品に依存しているのが現状ですが、
これは純国産製品!
常日頃、品質やコストばかり注視してしまう私達。
それだけでなく、製品の産地や、輸送過程、そこに携わる人達等を考える、良い機会となりました。
無垢の純国産フローリング。 今後の動向に期待したいと思います。