営業の稲垣です。
今回は、小牧支店にて建築中の『大きな建物』のご紹介をします。
法的には木造で500㎡を超えると、大規模建築物に区分されますので、
今回、お世話になっております現場は、平屋建てで、床面積984㎡(366坪)ですから
『木造大規模建築物』となるわけです。
私の祖父も父も大工さんで、特に祖父の時代には、木造で学校や保育園など公共施設も
建築されていた時代ですので、実は、私の通った中学校は祖父も携わった木造建築物でした。
その祖父の手掛けた木造校舎の中学校に私は通っていたというわけです。
日本の高度成長期には、大規模公共建築物は鉄筋コンクリート造や鉄骨造が主流となり
大規模建築物は木造での建築はほとんど施工されなくなりました。
それは、地震や火災に強い建物が公共建物には特に優先されてきた背景があります。
でも、皆さんどうですか?最近、木造の大断面(積層材)を採用した体育館や、
内装を木質化した学校施設や医療施設、公民館などをよく見かけませんか?
それは平成22年に、国策として「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」
が施行されました。
その背景には木材を使って、森林を育て、林業を再生するという目的があるそうです。
ただ、現在では、その林業に対する政策の為だけに、木造建築物が増えているわけだはなく、
どうやら、特に学校などでは内装を木質化することで、児童・生徒の情緒に良い影響を与え授業に
集中して取り組める効果があるとか、インフルエンザの蔓延を抑制する傾向があると、報告されている
そうで、積極的に木材の利用をしている様です。
そんな理由で、大規模建築物にも木造建築物が見直されているというのが実態だそうです。
少し、講釈が多くなりましたが、現在、春日井市内で木造による幼稚園の建築をお世話になって
おりまして、大規模な建物ですので、建て方の際には、当社の小牧支店担当、本社担当の大工さん
私は今まで26年間、建築以外の仕事に携わったことはありませんが、木造の建物では今回の建物が
一番大きな建物となります。
私の直接の担当現場でありませんが、小牧支店から近い現場ですので、時々、現場にも足を運びます。
施工総延長、78mの建物で現在は1期工事区分を施工中ですので、約60m分の工事をしていますが、
決まった寸法で組みあがっていく、建物を見て、その幾何学模様のような建物は美しいとさえ感じています。
それでは、今回は大きな建物のご紹介をさせて頂きましたが、竣工を来年の3月に迎えますので