椅子のリユースとリペアのお話
設計の田口です。
もう2月も後半ですね。少しずつですが春がそこまで来ているなと感じます。
さて、今日は我が家のダイニングチェアのお話です。
自分で椅子の張り地を張り替えたのでその様子をご紹介。
といっても、自分の出来る範囲で簡単にやりましたので、気分転換にもお勧めです。
設計という仕事柄、当然といえばその通りなんですがインテリアが好きで、
特に家具が大好きで、家具を選ぶ際は、古い物でも良いデザインでしっかりと作られ
た物を選ぶようにしています。
この椅子も、デンマークのJ.L.Moller社という会社の物で、
けして有名な椅子ではありませんが、丸い形が気に入ってリサイクルショップで購入し、
我が家では5年ほど使っています。
買った当時もクッションは全然ヘタっていなかったので、張り地のみ新しくして使っ
ていたのですが
プリント生地を使った為、擦れて見苦しくなってきたので、そろそろかとまた座面の
張替えを行いました。
椅子にプリント生地を使うのは、本来ではないのかもしれませんが、
汚れれば替えるつもりで楽しむのもありだと思います。
座面が簡単に取り外せるこのタイプの椅子の張替えは特別簡単で、
座面を外して、古い張り地をはがし、新しい張り地を付け、座面を戻す。
これだけです。
使う道具も椅子のボルトを回す六角レンチと生地を留めるタッカーと生地を切るハサミ。
これだけです。
しかも私はせこい事に、オリジナルの張り地はそのままにして、上にもう一枚重ねて
あるだけなので
クッションの調整とかはしていません。(今回もクッションは大丈夫なのでそのまま
やりました)
多少のシワはご愛嬌で完成。
タッカー留めが疲れましがた作業時間は2脚で1時間弱。
新たな張り地はmarimekkoのLAMPPUPAMPULAという生地を使いました。
少しガラガラしますが、これも愛嬌で丸いフォルムと相まって可愛いです。
またしばらくは、このまま使えるかなと思ってます。
最後に、家造りに関しても言えると思うのですが
何でも新しいものが良いと言う事はけして無く、
古い物でも良い物を選び(良いと決めつけて選び)
手を掛けて使っていく(住んでいく)ことが大切だと考えています。
特にリペアしてリーユースする事は、オンリーワンになりえる存在で
便利で安価な物があふれた世の中でも、見劣りしないばかりか、逆に良く見えてきます。