木曽川流域体感ツアー第2弾
5月17日にナイス株式会社さんが主催する「木曽川流域体感ツアー」
に参加させて頂きました。
2月にもこの企画の第1弾で高山のほうでありましたが、今回は下呂市です。
このツアーの目的は、
『木曽川流域で育まれる様々な恵みを下流に伝えるため、流域の現実を体感する』
でした。
朝、広和木材は下呂市の飛山ドライブインにて現地集合しました。
飛山ドライブインのすぐお隣の山が、ナイス岐阜の森と呼ばれるナイスさんが所有する山でした。
山林を少し歩くということで、各々で山装備にお着替え。
※山ヒルがでるそうで、念入りに靴にヒルよけスプレーをしました・・・!
まずは間伐された健康的な山林と間伐がまだ行き届いていない山林の比較見学です。
その場所まで、少し林道を歩きます。
※間伐とは?森の健康を維持するため、定期的に木を選んで間引きすることをいいます。
こちらが、間伐されていない山林。
そしてこちらが手入れされ間伐されている山林。
違いがわかりますでしょうか?
※写真があまりうまくとれず、わかりづらくて申し訳ないです><
そもそもなぜ間伐(木の間引き)が必要なのか?
混み合っている林では隣どうしの枝が重なり合ってしまい、木の成長を妨げるだけではなく
光が入らなくなってしまい、土地がやせ、根に栄養が行き届かなくなってしまうため
細い木になってしまいます。
また、光が入らない林では地表がむきだしになってしまうため、雨が降ると土壌が流れ去り
根までがむきだしとなります。
こうなると土砂崩れなどの災害が起きやすい森林となってしまいます。
そこで健康的な木を育てるためには間伐という森の手入れが必要というわけです。
間伐をすることにより、地面しっかりと光が行き届き、根が土壌にしっかりと根をはり、
栄養がいきとどき、幹が太く枝葉がしっかりとした商品価値のある木へと成長するのです。
実際に目でみて比較しながら説明していただき一目瞭然でした!
比較見学が終わって、昼食。
とてもおいしくいただきました♪
今度は少し車で移動して伐採現場へ。
ここでもまた林道を歩いていきます。
この林道も、伐採する前はもちろんありません。
伐採した木を機械等が移動して運べるように、まず林道をつくるところからはじまるそうです。
実際にグラップルという高性能林業機械で枝払いから、均等に木を切り、集積までの
一連の流れを見学しました。
実際に現場でみると迫力があります。
伐採したばかりの木をさわったのですが、想像以上に水を含んでいて驚きました。
生きている証拠ですね!
伐採現場を見終わったあとは、また移動し、原木市場へ。
先ほどの伐採現場からこちらに運ばれ、同じ大きさごとに振り分けてサイズごとに置
いてありました。
ここで、曲っているものなど見極める作業もするそうです。
最後は、奥飛騨酒造さんへ酒蔵見学に行きました。
こちらの建物は築180年だそうです。
歴史ある書物や備品がたくさん展示してありました。
各々でお酒等を購入し、ツアーが終了しました。
今回のツアーに参加し、森の手入れ、間伐の大切さから、実際に伐採現場を見学し
市場にいくまでの一連の流れを、一部ではありますがなかなか経験できないことを
体感見学でき、とても貴重な時間となりました。
やはり、伐採現場は迫力があって印象的でしたがそれと同時に、林道をつくるところから
始まるという話をきき、お家一棟分の木材を伐採することがどれだけいろいろな方が
携わっているのか目でみて感じ、木の大切さも知ることができました。
このような機会をつくっていただき本当にありがとうございました。