丸太のある家
4月、新しい年度がスタートしました。
一区切りつけて、新たな気持ちになれる良い季節です。
少しだけ軽やかな気分の田口です。
さてさて今日は少しワイルドな丸太の話です。
内装に丸太を使ったLDKにしたい!から始まりました。
雰囲気はヨーロッパの田舎の様な感じ。
木造の家づくりには加工がし易い角材が多く使われています。
角材にするためには伐採した木の皮を剥がし製材するという作業が行われています。
しかし、
今回の要望は皮も残っているような荒々しい丸太そのままが良いということ。
・・・悩みます。
雰囲気からも輸入材にはなりますが米松にすることに。
港に入荷されたばかりの丸太の選別から行います。
・・・・ワイルド。
皮の色や表面の状態、形や大きさをみながら直径40cm程度の丸太を選びました。
プレカット工場に運んで、どこにどの材料をどういう角度で使用するかをお施主様にも同席してもらい決定します。
床を支える梁材が3本、柱材が1本です。
他の材料と比べてもかなりの大きさ。立派です。
機械では到底加工できませんので特殊材を扱う作業場で大工さんの手作業で加工されていきます。
これは床を支える梁に使う3本。
3方が平らに削られていますが、削られていない面が下で見える所になります。
建て方は無事に進み、丸太も家の一部となりました。
紅白幕が巻かれているのが丸太の柱です。
特に他の柱材が華奢に見えてしまいますが、丸太が立派すぎるためでご安心ください。
構造計算をして耐震等級も確保されています。
黙々と造作を進めてもらい。無事に完成することができました。
天井はビンテージ加工された羽目板を使用。
間の角材の梁は塗装で調色しました。丸太の皮の部分はそのまま。
ヨーロッパの田舎の雰囲気出てますよね。素敵なLDK空間です。
こちらのお家、随所にこだわりが満載なので改めてどこかでご紹介させてもらいます。
写真を少しだけつけておきますのでお楽しみに。
ではでは。